疑問解決(Bluetooth)

2015/7/2

ブルートゥースで面倒な配線を取り除こう!


・概要

 ブルートゥースは、短距離(10〜100メートル)無線通信技術です。
 東芝、インテル、IBM、エリクソン、 ノキアの5社が中心で活動しています。

 周波数は、免許が必要ない2.45GHzを利用します。
 赤外線との大きな違いは、機器間を直線で並べる必要がなく、
 また間に障害があっても通信可能です。

 IEEEでの規格名は、IEEE 802.15.1です。

・バージョン

 私が見つけただけでも下記のバージョンが存在します。
 2008年9月12日現在では、2.0+EDR が最もメジャーだと思います。

 

バー ジョン 解 説
1.0 最初のバージョンです。
1.0b  
1.0b+CE  
1.1  
1.2 AFH(Adaptive Frequency Hopping)を実装し、
無線LANとの干渉を考慮
2.0
EDRを規格化
2.0+EDR EDRを実装
2.1 ペアリングの簡略化
近距離無線通信NFC(Near Field Communication)に対応
Sniff Subrating機能
2.1+EDR 2.1バージョンにEDRを実装
3.0 HighSpeed(HS)モードがあります。
4.0 低電力モード(BLE)があります。
今までの3.0と両対応の場合は、”Bluetooth Smart Ready”と表示があり、
BLEのみ対応の場合は、”Bluetooth Smart”と表示します。
 ※EDR(Enhanced Data Rate)・・・高速化機能
 ※BLE(Bluetooth Low Energy)・・・低電力モード。iOS7、Android4.3、Windows8.1から標準対 応です。
 
 1.0b とそれ以降のバージョンでは、バージョン間の互換性が問題になりましたが、
 現在では落ち着いています。

・転送レート

 転送レートは下記の通りです。

 

バー ジョン 理 論値
1.x 1Mbps
2.0+EDR 2Mbps〜3Mbps

・クラス

 ブルートゥースは、クラスによって到達距離を規定しています。

 

ク ラス 到 達距離
Class1 100m
Class2 10m
Class3 1m

・プロファイル

 ブルートゥースは、仕様用途ごとにプロファイルがあり、
  通信する機器両方がプロファイルに対応している必要が有ります。

 

プ ロファイル 概 要
GAP
(Generic Access Profile)
接続/認証/暗号化を行う
SDAP
(Service Discovery Application Profile)
他のBluetooth機器が提供する機能を調べる
SPP
(Serial Port Profile)
Bluetooth機器を仮想シリアルポート化する
DUN
(Dial-up Networking Profile)
携帯電話・PHSを介してインターネットにダイヤルアップ接続する
携帯電話を使用してPCで通信する場合、
携帯電話側はDUN-GW、PCはDUN-DTのプロファイルが必要
FTP
(File Transfer Profile)
パソコン同士でデータ転送を行う
※TCPのFTPとは別物
HID
(Human Interface Device Profile)
マウスやキーボードなどの入力装置を無線化する
HCRP
(Hardcopy Cable Replacement Profile)
プリンタへの出力を無線化する
SYNC
(Synchronization Profile)
携帯電話・PHSやPDAと、PCとの間で、スケジュール帳や電話帳の データ転送を行い、
自動的にアップデートする
LAP
(LAN Access Profile)
Bluetoothを利用して無線LANを構築する
FAX
(FAX Profile)
パソコンからFAXを送信する
HSP
(Headset Profile)
Bluetooth搭載ヘッドセットと通信する
モノラル音声の受信だけではなく、マイクで双方向通信する
HFP
(Hands-Free Profile)
車内やヘッドセットでハンズフリー通話を実現する
HSPの機能に加え、通信の発信・着信機能を持つ
ICP
(Intercom Profile)
同一ネットワーク内にあるBluetooth搭載携帯電話同士を
公衆電話網を介さずに直接接続させる
A2DP
(Advanced Audio Distribution Profile)
ハイクオリティオーディオのためのプロファイルです。
モノラルまたはステレオ音楽の送信を規定します。
コーデックとしては、”SBC(SubBand Codec)”のサポートが必須で、
「MPEG-1 オーディオ」「MPEG-2/4 AAC」「ATRAC」 がオプションです。
AVRCP AV機器のリモートコントロール用
GAVDP テレビ電話や音声付画像のストリーミング配信用
PBAP
(Phone Book Access Profile)
電話帳データの転送を行います。
OPPと似ていますが、PBAPは自機がサーバとなります。
OPP
(Object Push Profile)
オブジェクト(データ:電話帳とかスケジュール等)を交換するために使います。
PBAPと似ていますが、OPPは自機がクライアントになります。
GATT
(General Attribute Profile)
BLEで利用するプロファイルです。

・単語集


 

単 語 概 要
SCMS-T
(Serial Copy Management System)
SCMSはデジタルデータのコピー防止技術で、
Bluetooth対応携帯の音楽通信にも使われています。
また、ワンセグの音声通信には、派生規格であるSCMS-Tが使われている場合も有ります。
SBC
(SubBand Codec)
フィリップ社によって開発されたコーデックで、ロイヤリティフリーです。
OBEX もともとはIrDA用に作られたプロトコルで汎用性が高いため
現在は物理層としてIrDA,USB、Bluetooth、シリアルで利用されている。
Bluetoothの場合はトランスポート層としてRFCOMMを利用している。
RFCOMM
(Radio Frequency Communication)
L2CAP上でRS-232Cをエミュレートするプロトコル。
Bluetoothではトランスポート層のプロトコル
L2CAP
(Logical Link Control and Adaptation Protocol)
Bluetoothのデータリンク層にあたるプロトコル。
MTUは標準672ですが、最小48〜最大65535となります。
MTU
(Maximum Transmission Unit)
1フレームデータの最大転送単位
・防備録
さらに情報が欲しい方は、Google検索で  
Google
・TOPへ戻る

メールはこちらに