疑問解決(データベース)

2011/10/19

データベースの簡単な解説  

・データベースの概要

 昔はデータベースと言えば、ものすごいシステムを想像しましたが、
 現在では至るところで利用されるようになって来ました。
 それだけデータ重視の世の中になってきたということですね。

 基本的にデータベースの構造は何種類かありますが、
 近年ほぼリレーショナルデータベース(RDB)とXMLデータベース(XMLDB)のどちらかになりつつありましたが、
 ここにきてグーグルが押しているキーバリュー型のデータベースも有力候補となってきました。 

・データベースの種類
システム名 構造 メーカ 概要
PostgreSQL RDB オープンソース  
MySQL RDB オープンソース オラクルに買収されました。
SQLite RDB オープンソース データ自身は単一のファイルで保存する
そのため扱いが簡単
DB2 RDB IBM  
SQLServer RDB マイクロソフト  
Oracle RDB オラクル  
mSQL RDB   Mini SQL
基本は商用ライセンス
Xpriori XMLDB NeoCore NeoCoreXMSの無償版
BigTable キーバリュー グーグル  

・データベースへの問合せ

 データベースへの問合せは専用の命令文を使って行います。
 RDBの場合は、SQL(Structured Query Language:エスキューエル、シークル、シーケル)がほとんどです。
 SELECT(選択)、INSERT(挿入)、UPDATE(更新)、DELETE(削除)という4つの基本的なデータ操作があり、
 これらに必要なパラメータを指定してRDBに問合せてデータの取得や更新を行います。

・接続手法

 プログラムからデータベースにアクセスする手法は数種類あります。
接続手法 概要
固有ライブラリ データベース固有のライブラリを利用してアクセスするのが高速です。
ただしそのデータベース専用のプログラムとなってしまうため、移植性がおちます。
DAO
(Data Access Objects)
JETエンジン向けに開発されたインターフェースです。
小規模かつローカルシステム向け。

RDO
(Remote Data Objects)

ODBCを利用してアクセスします。
そのためWindowsのコントロールパネルからODBCの設定を行う必要があります。
ODBC
(Open Database Connectivity)
ODBCはデータベースのCall Level Interface(CLI)として、
ANSIおよびISOで標準化されています。
さまざまなデータベース製品向けのODBCドライバが提供されています。
ADO
(ActiveX Data Objexts)

OLE DBをラップして、プログラムから簡単に使えるようにしたインターフェイスです。
開発言語には依存しません。
OLE DB Provider for ODBC, for JETが用意されていますので、
ほとんどのDBに対してアクセスすることが可能です。
RDB以外にもアクセス可能。

OLE DB COMベースのデータベース・アクセス用プログラミング・インターフェイスです。
ADO.Net 名前はADOと似ていますが、別もとの考えてください。
.Netからデータベースへアクセスする際の標準IFです。

・ADOとADO.Netの違い

機能 ADO ADO.Net
非接続アクセスのサポート 機能限定 対応
アクセス単位 テーブル単位
(RecordSet)
データベース単位
(DataSet)
戻り値型 バリアント型 .NetFrameworkの型
・用語集

単語 概要

JET

Access用のデータベースエンジンです。

MSDE
(Microsoft Database Engine)

もともとは、SQLサーバのデータベースエンジンです。
性能・機能は、JETより優れていますが、
JETよりリソースを必要とします。

レプリケーション
(Replication)

レプリケーションとは「複製」という意味です。
ネットワーク上の複数の場所にデータのレプリカ(複製)を配置し、
同期させることで、データベース・アクセスの可用性とパフォーマンスを向上させる技術

データウェアハウス
(DWH:Dataware House)

データの取得や分析を前提として構造化されたデータベースです。
複数の部門やビジネス分野にわたる大規模なデータを対象とするのが一般的です。

データマート
(Datamart)

データウェアハウスのサブセットで、単一の部門や分野を対象とする事が多いです。

OLAP
(Online Analytiocal Processing)
オーラップ/オンライン分析処理/多次元分析処理

エンドユーザーが直接データベースの検索・集計を行い、
問題点や課題を発見する分析型アプリケーションの概念、システムもしくはツールのこと。
コッド博士が提唱した「12のルール」に基づいています。
(最新は18のルールらしい)
DSN
(Data Source Name)
 
ADOX
(Microsoft ADO Extensions
  for DDL and Security)
ADOの少ない機能を補完する
DDLを使えるようにするためのもの
JRO
(Microsoft Jet and Replication Objects)
ADOでレプリケーション機能を提供します。
DDL
(Data Definition Language)
SQLの一部で、リレーショナルデータベースの
テーブルの作成、変更、削除等を行う際に利用する。
DML
(Data Manipulation Language)
SQLの一部で、データの追加、更新、削除を行う際利用する。
MDAC
(Microsoft Data Access Components)
COMベースのデータベースアクセス技術
ADO、RDS、OLE DBそしてODBCなどで構成されている。
RDS
(Remote Data Services)
 
ADO MD
(ADO Multi Demention)
 
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