疑問解決(Ghostscript)

2008/9/2

PDFをJpegにかえてみよう。

・概要

 PDFのページでも軽く触れていますが、
 GhostscriptはフリーのPostScript互換インタープリタで、下記用途で使用します。
  ・PostScriptをラスタ画像に変換
  ・PostScriptをPDFに変換
  ・PostScriptの実行環境

・ライセンス

 Ghostscriptは、ライセンス形態の違いにより、下記2種類が存在します。

 

種別 解説
AFPL Ghostscript
(旧 Aladdin Ghostscript)
Aladdin Free Public License
商用での変更・再配布は制限されています。
GPL Ghostscript
(旧 GNU Ghostscript)
GPL ライセンス

・実行ファイル

 私は、Windows環境で使用していますので、
 このページはWindowsに関して述べます。
 Windows環境下でインストールを行うと、下記2種類のExeがインストールされます。

 

種別 解説
gswin32.exe ウィンドウアプリケーション
gswin32c.exe コンソールアプリケーション

・日本語対応

 日本語フォントを使用するPDFファイルを利用するときは、
 日本語版Ghostscriptを利用したほうが無難です。
 私は、オリジナルのGhostscriptでは、うまく日本語ファイルをJpeg化できませんでした。
 日本語版Ghostscriptの情報はこちらから取得してください。

 また、変換時下記の様なエラーが出力される場合は、
  "cidfmap"を編集してください。
Substituting CID font resource/Adobe-Japan1 for /MS-Mincyo.
Error: /undefinedresource in findresource

 上記 の場合は、”MS-Mincyo” が設定されているかを確認してください。

・コマンドオプション

コマンドオプションは下記の通りです。

 

オプション 解説
-sDEVICE= 出力デバイスを設定します。
詳細は下のデバイスリストを参照してください。
デフォルトは画面です。
入力ファイルより先に指定する必要が有ります。
-rXRESxYRES= 解像度(pixcel per inch)を指定します。
XRESとYRESが同じ場合は、
単純に -rRES でOKです。
出力にイメージファイルを選択した場合は、
ラスタリングする際の解像度となります。
-sOutputFile= 出力ファイルを指定します。
複数ページ有るドキュメントを1ページ1ファイルで出力することも可能です。
その際の指定は、C言語のprintfフォーマットに近いです。
-sOutputFile=ABC_p%04d.tiff
 生成物 'ABC_p0001.tiff', ... , 'ABC_p0510.tiff', ... , 'ABC_p5238.tiff'
 ※すべてのデバイスでできるわけでは有りません。
-o 簡単オプション
gs -sDEVICE=jpeg -o out-%d.jpg somefile.ps
上記は下記に等しい
gs -sDEVICE=jpeg -sOutputFile=out-%d.jpg -dBATCH -dNOPAUSE somefile.ps
- パイプを使う場合には、特別な入出力ファイル名として、ハイフンが使えます。
 zcat paper.ps.gz | gs -
 gs -q -sOutputFile=- | lpr

・デバイスリスト

コマンドオプションは下記の通りです。

 

オプション 解説
イメージファイル
種類 解説
PNG PNGファイル形式です。
-sDEVICE=png16m -dGraphicsAlphaBits=4
-sDEVICE=pnggray -dTextAlphaBits
JPEG JPEGファイル形式です。
-sDEVICE=jpeg
-dJPEGQ=N クオリティ
-dQFactor=M Qファクタ
TIFF  
FAX  
BMP  
PCX  
PSD  
アプリケーション
種類 解説
PDF Writer  
PS Writer  
EPS Writer  
ディスプレイ  
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