・概要 |
LVM(Logical Volume Manager)はUnix系のOSで利用できるディスク管理ツールで、
これを使うことによってディスク管理が容易になります。
今までですと、OSをインストールする前にディスクに対してパーティションを切り、
パーティションに対してディスク容量を割り当てます。
そしてOSをインストールして運用していきますが、
この場合、運用後ある領域のディスク容量が不足しだした時に、
容量を確保する方法が非常に面倒です。
LVMを使用した場合は、運用後でも動的に割当を変更できるため手軽に運用できます。 |
・仕組み |
LVMの仕組みを解説します。
まず、ディスクにLVM用のパーティションを作成します。
これを物理ボリューム PV(Physical Volume)と言います。
PVを初期化すると、PV内が小さい単位に分割されます。
この一つ一つを物理エクステント PE(Physical Extents) と呼びます。
ただし、PE数は最大65635個までしか分割できません。
たいてい、数M〜32M程度で分割する事が多いようです。
そして、PEを管理単位であるボリュームグループ VG(Volume Group)に所属させます。
VGは、違うPVのPEでも、違うディスクのPEでも良いですし、
同じPVのPEでも、別々のVGに所属させることもできます。
最後に、今までのパーティションに当たる論理ボリューム LV(Logical Volume)を、VGから作成します。
運用中にLVの容量を増減できるかは、
LVM上で運用されているファイルシステム次第です。 |
・ファイルシステム |
ファイルシステムとは、ディスク(詳細を言えばセクタ)をどの様に使用するかを取り決めるものです。
マイクロソフト系であれば、FAT(12,16,32)やNTFSが有名です。
Unix系であれば、ext2,ext3等がメジャーです。
それぞれのファイルシステムとLVMとの関係は下記のとおりです。
LVM機能 |
ext2 |
ext3 |
ReiserFS |
XFS |
JFS |
拡大 |
オフライン |
オンライン |
オンライン |
オンライン |
オンライン |
縮小 |
オフライン |
オフライン |
オフライン |
なし |
なし |
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・単語集 |
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