疑問解決(ネットワーク)

2007/12/20

ネットワークの疑問

・概要

 ネットワークについての疑問を書いてみます。

・IP unnumbered
 2台のルータ間の接続を1台のルータとしてみなす技術です。
 ルータのWAN側にはIPアドレスは不要で、LAN側のみ必要となります。
 ただし、2台間は直結されている必要があり、
 他の機器が存在する場合、この技術は使えません。

 PPPやPPPoEは直結しているため、IP unnumberedが利用できます。
・マルチキャスト
 IPで通信する方法は、ユニキャスト・ブロードキャスト・マルチキャストがあります。
 ユニキャストは、1対1の通信です。
 ブロードキャストは、1対全の通信で、全クライアントが受信します。
 マルチキャストは、1対多の通信です。
 ブロードキャストに似ていますが、全部のクライアントが受信するわけではありません。

 ただし、本当のマルチキャストの効果を得ようとするには、
 サーバからクライアントまで全ての機器がマルチキャストに対応している必要がありません。
 そうでなければ、ブロードキャストとそれほど差はありません。

 IPアドレスには、クラスA〜Eがあります。
 A〜Cは普通のアドレス。
 Dがマルチキャストアドレス。
 Eがテスト用アドレスです。

 具体的にクラスDのアドレスは、224.0.0.0〜239.255.255.255となります。
 この中でも、224.0.0.0から224.0.0.255は予約されているWell-Knownアドレスです。
 これらは、TTLが1になっていてローカルネットワークのみ到達するマルチキャストパケットです。
 Well-Knouwnアドレスの詳細は下記のとおりです。
 

 

アドレス あて先
224.0.0.1 全ホスト
224.0.0.2 全マルチキャストルータ

224.0.0.4

全DVMRPルータ
224.0.0.5 全OSPFルータ
224.0.0.6 全OSPF DR
224.0.0.9 全RIPルータ
224.0.0.10 全EIGRP ルータ

 また、それ以外のアドレスは下記の使い方となります。

 

アドレス あて先
224.0.1.0〜238.255.255.255 グローバルIPマルチキャストアドレス
239.0.0.0〜239.255.255.255 管理用もしくは限定的に利用される
・MACアドレス
 MACアドレスは6バイトで構成されている識別子です。
 前3バイトはベンダIDと言い、どのベンダかを判断するIDで、IEEEが管理しています。
 後3バイトはシリアル番号と言い、各ベンダが管理しています。
 特にベンダIDの先頭の1バイト目の最下位ビットをI/G(Individual/Group)ビットと呼び、
 マルチキャストに使用します。
・IGMP(Internet Group Management Protocol)
 ルータが、どのインターフェースの先に、
 どのマルチキャストアドレスが存在するかを判断するプロトコルです。
・コメット(Comet)通信
 擬似的なリアルタイム通信を行う機能です。
 
・用語集

 

フラッディング
スイッチは、フレームを受け取ると
送信元のMACアドレスがどのポートに接続されているかを覚えます。
そして次回そのアドレス宛に送られていたときに、
その情報を利用して不要なポートにはデータを流さないようにします。
しかしその情報がない場合は、スイッチが全てのポートに対して、
イーサネットフレームを送信します。
これをフラッディングといいます。
IGMPスヌーピング
スイッチの機能です。
基本的にスイッチは、マルチキャストに対してフラッディングを行います。
これは、送信元MACアドレスがマルチキャストアドレスという事はありえないためです。
そのため、送信先にMACアドレスが指定されている場合、
当然のことながらスイッチの情報には、
どこにマルチキャストアドレスが存在するかはわかりません。

そこで、マルチキャストに参加する際に使用されるIGMPプロトコルをスイッチが監視し、
マルチキャストアドレスがどのポートの先に存在するかを記録することを
「IGMPスヌーピング」といいます。
・覚書
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 ・OSPF
 ・OSPF DR
 ・RIP
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