疑問解決(プロキシーサーバ)

2007/7/15

インターネットでたまに聞くプロキシーサーバを調べました。

・概要

 プロキシーとは、代理ということです。
 通常、ユーザがサーバに情報を要求する際は、
 直接ユーザがサーバに接続します。
 それをプロキシーサーバを使用する事によって、
 ユーザは直接サーバに接続するのではなく、
 ユーザ ⇒ プロキシーサーバ ⇒ サーバ という流れになります。

 会社などでは、内部にプロキシーサーバを配置し、
 社内からはプロキシーサーバを介してインターネットに接続するように
 しているところがほとんどだと思います。
 こうやって、ユーザを直接インターネットに接続しない様にして、
 セキュリティの向上を計っています。

 ただし、プロキシーサーバは善意のサーバだけではありません。
 情報がプロキシーサーバを経由するということは、パスワード等も経由します。
 暗号化されていない場合は、パスワード情報が盗まれる可能性がありますので注意してください。

・利点

 クライアント側に配置した場合
  ・クライアントをインターネットと乖離できるため、セキュリティ的に安全
  ・プロキシーサーバが、キャッシュの役割をするので、擬似的に回線速度の向上が図れる。
  ・サーバにアクセスするのは、プロキシーサーバになるので、
   サーバに対してクライアント情報が漏れにくくなる。
    ※ 完全に漏れなくなるわけでは有りません

・サーバに渡される一般的な情報
 こちらのページでサーバに渡される情報を確認してください。

環境変数名詳細
REMOTE_ADDRアクセス元のIPアドレスです。
要するに閲覧者のIPアドレスです。
REMOTE_HOSTアクセス元のホスト名です。
上記 REMOTE_HOST をDNSで逆引きした名前です。
逆引きできない場合はIPアドレスがそのまま表示されます。
HTTP_REFERERリンク元のURLです。
このページにYahooからリンクしてきた場合、
この変数にはYahooのURLが入っています。
HTTP_USER_AGENTブラウザやOSの情報です。
フォーマットは、それぞれのブラウザによって異なります。
ちなみにInternetExplolorの場合は、以下のような感じになります。

  Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 5.01; Windows NT 5.0)
HTTP_ACCEPTブラウザが受け取ることのできるMIMEタイプのリストです。
HTTP_ACCEPT_LANGUAGE

ブラウザが表示可能な言語の一覧です。
私の場合下記の値が入っています。
 [ja,en-US;q=0.7,en;q=0.3]
複数言語に対応している場合は、「,」(カンマ)で区切ります。
そのため私の場合は、下記の3通りに対応しています。
 ja
 en-US;q=0.7
 en;q=0.3
「q=」というのは、優先度を表しています。
また、無い場合はデフォルトの1が省略されています。
それぞれ、ja は日本語、en-USは米国英語、en英語になりますので、
 日本語→米国英語→英語 の順の優先となります。

HTTP_ACCEPT_ENCODING ブラウザが利用可能なコンテンツのエンコーディング方式
こちらも複数記述、優先度に対応しています。
HTTP_ACCEPT_CHARSETブラウザが表示可能な文字コードです。
こちらも複数記述、優先度に対応しています。
HTTP_HOSTアクセス先(サーバ)のホスト名です。
HTTP_X_FORWARDED_FORプロキシーによって追加される情報です。
クライアントのIPアドレスが表示される場合があります。
HTTP_VIA経由したプロキシーの情報です。
HTTP_CONNECTION

接続に関する情報です。
 none、close、 keep-alive 等

HTTP_CACHE_CONTROLキャッシュコントロールに関する情報です。
まれに、プロキシー経由の場合は接続元IPアドレスが入っている場合があります。
HTTP_KEEP_ALIVE接続を維持する最長時間です。

 

・Tor(The Onion Router)

「Tor」とは、匿名性の高いネットワークを作るオープンソースのソフトウェアです。
Tor同士で暗号化されたネットワークを構築します。
クライアントは、そのネットワークを経由する事によって、
サーバ側からクライアントがどこから来たかという情報を隠します。
動作としては、ブラウザでよく使いHTTPプロキシーではなく
汎用性のある SOCKSプロキシーとして動作します。
基本的なブラウザならSOCKSに対応しているので、問題ないです。

また、 現状では、TCPのみ対応しています。

・覚書

 ・Diffie-Hellman鍵交換方式
 ・AES
 ・TLS
 ・Privoxy
 ・SocksCap
 ・FreeCAP
 ・Vidalia

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