疑問解決(SCSI/iSCSI)

2011/8/24

インターネットや店頭で、たまにみるSCSIを解説

・SCSIとは

SCSIとは、PCと周辺機器とを接続するインターフェースの規格です。
今でこそ、USBやIEEE1394がメジャーですが、
昔は、外部接続と言ったらSCSIでした。スキャナ、外付けCDROM、外付けHDD等をつないでいました。
しかし、扱いにくさや価格の面から次第に扱われる範囲が限られていきました。
現状では、一部のサーバおよび HDD RAID等に使われていることが多いです。

・規格

SCSIの規格も日々進化しているため(今も進化しています!)、
SCSIの中でも様々な規格が存在します。

下表は規格をまとめた物です。

 

規格名 速度 接続機器数 ピン数 ケーブル長さ(m)
SCSI 5MB/s 8 25,50 6
Fast SCSI(SCSI-2) 10MB/s 8 50 3
Fast Wide SCSI(SCSI-2) 20MB/s 16 68 3
Ultra SCSI(SCSI-3) 20MB/s 8 50 1.5
Wide Ultra SCSI(SCSI-3) 40MB/s 16 50 1.5
Ultra2 SCSI 40MB/s 8 68 12
Wide Ultra2 SCSI 80MB/s 16 68 12
Ultra160(Ultra3 SCSI) 160MB/s 16 68 12
Ultra320(Ultra4 SCSI) 320MB/s 16 68 12

今後は、SAS(Serial Attached SCSI)になっていくと思われます。
世の中の流れはシリアルへと向かっています。SCSIに関しても例外ではないようです。

また前身の規格としてSASIと言うものもあります。
こちらは1981年に開発され、最大接続台数も2台までという規格です。

・ホットプラグ(ホットスワップ)
ホットプラグとは、電源をいれたまま機器を交換できる機能の事です。
RAIDでHDDが故障した場合は、システムを停止させずにHDDを交換できます。
USB,IEEE1394等も対応しています。
SCSIでホットプラグに対応するためには、SCSIコントローラー・接続機器ともに対応している必要があります。
またコネクタ形状も、SCSI バス信号と電源を一緒にした、80ピンのノンシールドコネクタとなります(SCA)。
・iSCSI
iSCSIとは、SCSIで利用していたコマンドを再利用しつつ、
伝送媒体をSCSIケーブルからTCP/IPに変更したものです。
当初は、LAN回線の速度が100Mbps程度だったため、
USB2.0接続の480Mbpsに見劣りしていましたが、
LAN回線速度が1Gbpsオーバーになるにつれ見直されてきました。

LAN接続ながらSCSIと同様ローカルディスクとして認識され、
同時に複数台のクライアントからアクセスすることはできません。
ただし、NASと違って排他制御をする必要がないため、
オーバーヘッドがなく高速に動作します。
・覚書
 ・IPSEC
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