疑問解決(仮想マシン)

2011/11/13

複数OSを同時に起動してみよう!


・しくみ

 みなさん、仮想マシンという言葉を聞いたことありますか?

 一般的には、 1台のマシンに対してOSがひとつ乗っています。
 (ほとんどの方は、Windows系のOSがのってますよね)
 まぁ、複数OSをインストールしておいて、起動時にどちらのOSを使うかを選択する場合もあると思いますが、
 同時に動作しているのはひとつのOSです。
 しかし、二つのOSを同時に使用したい場合があります。
 その場合は、仮想マシンを使用して、WindowsXPを使用している時に、
 Linuxを使用したりWindows98を使用したりすることができます。

 仮想マシンを動作させるOSをホストOS(上記ではWindowsXP)
 仮想マシン上で動作するOSをゲストOS(上記ではLinux、Win98) といいます。
・レイヤー
仮想化を実現するために、どこの段階で仮想化するかソフトによって違います。
これをレイヤーと予備、下記2通りが存在します。
レイヤ 概要
ホストベース ホストOS上に仮想化ソフトをインストールして、
その上にゲストOSを動作させます。
ベアメタル
ハイパーバイザ
ホストOS抜きでハードウェアに直接インストールします。
ホストOSがない分オーバーヘッドが少なくなります。
OSインスタンス OSインスタンスを仮想化するため、オーバーヘッドが少ない。
ただし、WindowsとLinux等の混載はできません。
ハイブリッド

ホストベースとベアメタルの中間に位置します。
ホストOSを利用せず、デバイスの管理に関しては、
専用のゲストOSであるドメイン0を利用します。
ハイパーバイザは存在するため、
ハイパーバイザ型に分類される場合も有ります。

・仮想化手法
仮想化の手法としては下記2種類があります。
仮想化手法 概要
準仮想化
(ParaVirtualization)
仮想するのに最適化されたハードウェアを仮想化します。
そのためゲストOSは、この仮想化されたハードウェアに対応している必要が在ります。
Linux,BSD等は対応しているものがあります。
完全仮想化
(FullVirtualization)
ハードウェアを完全に仮想化します。
Windowsはこちらのモードでなければ動きません。
・CPUの仮想化支援
CPUの仮想化支援機能を使うことにより、
仮想化の動作を高速化したり、
準仮想化に対応していないWindowsなどの動作をさせることが可能となります。
下記の通りCPUメーカによって 呼び名が違います。
(機能も若干違いますが仮想化ソフトが違いを吸収しています。)
メーカ 呼び名
インテル Intel VT
AMD AMD-V
・仮想マシンソフト
 代表的な仮想マシンソフトは下記のとおりです。
製品名 製作会社 ライセンス 備考
VMWare VMWare   完全仮想化です。
VirtualPC マイクロソフト   完全仮想化です。
Parallels Workstation Parallels    
QEMU オープンソース    
Xen Citrix Systems GPL 準仮想化と完全仮想化が選択でき、
ハイブリッド型です。
OracleVM オラクル   Xenベースです。
Hyper-V マイクロソフト   Xenと共同開発しています。
Virtual Server マイクロソフト    
Virtuozzo Parallels   OSインスタンスの仮想化ソフトです。
LinuxとWindows用がありませすが、
オープンソース版であるOpenVZは、
Linux版のみです。

 VMWareはVMWare Player(以下VMP)やVMWare Server(以下VMS)、
  VMWareESXi(以下ESXi)を無料で公開しています。

・仮想化の利点
 仮想化することの利点は下記3点が大きいと思います。

 

利点 解説
ハードウェアの統合 1台の物理PCで複数の仮想PCを動作させるため、
余っているリソースを有効活用します。
仮想PCの移行 仮想PC上で動作させておけば、
物理PCの構成にとらわれないため、
障害や経年劣化で物理PCが交換になった場合でも、
仮想PCが動作する環境さえ構築すれば、
再インストールの必要がありません。
障害対策 複数台の物理PC上で

・単語録

 

単語 解説
ベアメタル OSがインストールされていないPC
   

 

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