・VMWare |
このVMPは、VMWareおよびVirtualPC上で作成した仮想マシンを実行できるものです。
今回はこのVMPやVMSを使ってどこまでできるかを書きます。
VMWareの種類は下記の通りです。
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クライアント |
VMWare Workstation |
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VMWare Player |
フリーです。 |
サーバ |
VMWare GSXServer |
ホストOS型です。 |
VMWare ESX Server |
VMWare ESX Server上で
複数OSを稼働させます。
完全仮想化のハイパーバイザ型です。
64bitのゲストOSを動作させるときのみ、
CPU支援機能を利用するため、
ゲストOSが32bitのみの場合はCPU対応は不要 |
VMWare
ESXi Server |
フリーです。
VMWare ESX Serverの機能限定版です。 |
VMWare Server |
フリーです。
VMWare GSX Server の後継に当たります。
ホストOS上でゲストOSを複数稼動させます。 |
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・ESXとESXiの違い
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ESX
|
ESXi
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サイズ |
2GB
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32MB
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Service Console |
○
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×
Remote CLI(Command Line Interface)で代用
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ベース |
RedHat Linux |
オリジナル |
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・VMWare ServerとVMWareWorkstationの違い
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Server
|
Workstation
|
ユーザーのアクセス権を設定 |
○
|
×
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(複数)スナップショット機能 |
×
|
○
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・Player とServer の違い
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Server
|
Player
|
複数OSの起動 |
○
|
×
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イメージファイルの作成 |
○
|
×
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ユーザ登録 |
必要
|
必要
|
リモートから利用可能※1 |
○
|
×
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※1 VMwareのWebサイトから無償でダウンロードできる「client package」に含まる
・必要メモリ量
ホストマシンと全仮想マシンの必要メモリ数を足した物を、1.2倍程度した物。
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・ダウンロード
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VMWareからVMP,VMSまたはESXiをダウンロードしてください。
ダウンロードはVMWareのサイトから行ってください。
(ダウンロードにはユーザ登録が必要です)
上記リンク先ページにも記述してありますが、
既にゲストOS用のファイルが用意されていますので
ゲストOSファイルをダウンロードすれば
すぐに ゲストOSを起動することができます。
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・ESXi
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ESXiは下記の特徴を持っています。
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特
徴
|
NASやiSCSI対応 |
外部ストレージにデータを置くことにより、
USBメディア等から起動すればディスクレス構成が可能
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・VMS
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この記事を書いている現在、対応しているOSはWin2000/2003サーバとLinuxのみですが、
WindowsXPでも非公認ながら動作するようです。
とりあえずゲストOSは無料のLinuxにしました。
Linuxといっても数多くの種類がありますが、今回はMiracleLinuxの評価版を入れました。
VMWareの起動から、OSのインストールまで、特に問題なくできました。
(VMPlayerも含め、その他のVMware製品がインストールしてある場合はインストール出来ません。)
仮想マシン作成時に、少し迷いそうな項目を下に書きます。
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Disk Capacity |
Allocate all disk
space now |
ゲストOS作成時に、設定容量全体を確保してお
きます。
このチェックをはずした場合は、使用容量によって確保領域が変動します。
そのため、ハードディスクの使用が効率的です。
ただし、この場合は使用容量が増える度に確保領域が増えるため、
ディスク・ドライブのフラグメンテーションが発生し、
ディスク性能が低下する可能性があります。 |
Split disk into 2GB
files |
2GB単位のファイルに分割します。
OSによっては、2GB以上のファイルをサポートしません。
そのようなOSを使用している場合はチェックを入れてください。 |
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・VMware Tools
VMSにはVMware Tools(以下VMT) というツールが付属しています。
VMTをインストールする事により、
画面解像度の変更やホストOS間とのシームレスなマウス操作が可能となります。
インストール方法は下記の通りです。
1.OSインストール後、メニューバーより、「VM」 → 「Install VMware Tools」を選択します。
2.VMWare Toolsをインストールするかどうか聞いてきますので、Yesを押します。
3.VMWare Toolsのインストーラが仮想的にCDとして、マウントされます。
4.CD内には、rpmパッケージかtarボールがありますので、環境にあったものをインストールしてください。
5.vmware-config-tools.pl を実行し環境を設定します。
6.コンパイラとリナックスのヘッダーファイルのパスを聞いてきますので、環境に合わせて設定してください。
7.解像度を選択します。
8.再起動するとVMWare toolsが有効になります。
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・VMP
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既にゲストOS用のダウンロードファイルも用意されていますので
ゲストOSファイルをダウンロードすれば
すぐに ゲストOSを起動することができます。
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・VMWareのネットワーク構成
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VMWareを実行する場合の仮想PCのネットワークは下記の通りです。
|
ネッ
トワーク構成 |
解
説 |
ホ
ストOS側のIF |
Use Bridged networking |
ゲストOSもホストOS両方ともネットワークに
直接接続します。
そのため、それぞれIPアドレスが必要です。 |
仮想PCが実ネットワークに
繋がっているように振舞います。 |
Use network address
translation |
ゲストOSは、ホストOSによってNAT変換さ
れます。
そのため、IPアドレスはホストOSにのみ必要です。 |
ホスト側IF
”Ethernet adapter VMware Network Adapter VMnet8”
と通信します。 |
Use host-only
networking |
ゲストOSはホストOSとのみ通信できます。 |
ホスト側IF
”Ethernet adapter VMware Network Adapter VMnet1”
と通信します。
|
Do not use a network
connection |
ゲストOSでネットワークを使用できません。 |
− |
|
2013/4/1現在の最新バージョンは5.0.2となりますが、
ネットワークが繋がったり繋がらなかったりおかしい挙動をする場合があります。
その場合、ネットワーク設定がちゃんと反映されていないことがあります。
それを直すためには、vmnetcfg.exe が必要ですが、
最新バージョンのVMWare Playerには含まれなくなっています。
現状ではVMware Workstationのトライアル版内から抜き出して利用する必要が有ります。 |
・バックアップ方法
|
仮想ディスク・ファイル(.vmdk)、仮想マシン設定ファイル(.vmx)、nvram(.nvram)の3種類のファイルをコピーす
る。
リストアの際は上記ファイルを書き戻せば可能。 |
・単語録
|
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単
語 |
解
説 |
VMFS |
VMwareのファイルシステム
複数のESXから単一のストレージに同一にアクセスできます。
VMWare VMotionやVMWare HA は、VMFSの利用が前提です。 |
LUN
(Logical Unit Number) |
一つの機器の中で複数ユニットを識別するための番号。 |
VMWare VMotion |
ライブマイグレーション機能
移行元と移行先のCPU互換が必要。
※同メーカでもできない場合あり。 |
VMWare HA |
手動でのマイグレーション機能
高可容性を実現 |
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