用語 |
概要 |
SSL/TSL
(Secure Socket Layer)
(Transport Layer Security) |
SSLはNetscape Communicatinos社によって
提唱された暗号方式です。
SSL3.0を元にIETFが仕様をまとめて、
TSL1.0としました。
そのため、SSL3.1≒TSL1.0 という式が成り立ちます。
OSI参照モデルレイヤーではセッション層に位置し、
アプリケーション層から受け取ったデータを暗号化し、
トランスポート層(TCP/UDP)に渡します。 |
AH
(Authentication Header) |
発信元の認証
データの完全性を保証します。
IPプロトコル番号 51 |
ESP
(Encapsulating Security Payload) |
AHに加えて暗号化の機能を提供します。
IPプロトコル番号 50 |
IKE
(Internet Key Exchange) |
インターネット上で安全に暗号鍵を交換するプロトコル。
通常はUDPの500番ポートを使用します。
ISAKMPプロトコル上でOakley鍵交換の手順を実装しています。
IPSecは共通鍵を利用しており、
その共通鍵の鍵交換にIKEが使われます。
IPSecで利用するための鍵なので、
当然これをIPSecで暗号化することはできません。
そのためIKE自身にも暗号化の機能が備わっています。
そのときの鍵生成には「Diffie-Hellman」という方式が利用されます。
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TUN/TAP |
仮想的なネットワークデバイスです。
本来であれば、パケットはNICに渡しますが、
TUN/TAPドライバはユーザプログラムに対して渡します。
TUNはIPパケットに対応し、
TAPはイーサネットフレームに対応しています。 |
Man in the Middle Attack
(MITM attack)
(中間者攻撃)
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通信の途中に割込み
通信内容を書き換える攻撃 |
ハッシュ関数 |
原文から固定長の擬似乱数を生成する関数で、
生成された乱数を”ハッシュ値”という。
ハッシュ値から原文に復元するのは困難な1方向関数。
主なハッシュ関数は下記のとおり
SHA-1、MD6、MD5、MD2 |
MD5
(Message Digest 5) |
128ビットの固定長乱数を作成するハッシュ関数。
以前までは広く使われていましたが、
脆弱な部分があることが判明しています。
RSA暗号の開発者の一人であるRonald Rivest氏作成 |
SHA
(シャー、
Secure Hash Algorithm) |
MD4を基にしたアルゴリズムで、
MD5より強固といわれている。
SHA-1 (160ビット)、SHA-224、SHA-256、
SHA-384、SHA-512の5種類があります。 |
MAC
(Message Authentication Code) |
メッセージ認証コードのことで、
通信内容の改竄防止や本人確認を行うために使用する、
メッセージダイジェストのことです。
メッセージダイジェストを作成し、
通信データにつけて送信します。
受信側は、自分のところで作成したMACと比較して、
データが正当なものか判断します。 |
HMAC
(Keyed-Hashing for
Message Authentication code) |
ハッシュ関数で作成したMACのこと。
使用したハッシュ関数によって下記の様に呼ばれる事があります。
MD5 ・・・ HMAC-MD5
SHA ・・・ HMAC-SHA |
Diffie-Hellman鍵交換 |
安全でない通信経路で、安全に共通鍵を交換する方式
PKIについてはこちら
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