疑問解決(Windowsネットワーク)

2007/6/20

Windowsネットワークを解説します。

・概要

 Windowsのネットワークは、ドメインまたはワークグループから選択できます。
 たとえば、3台のネットワークがあった際、
 ワークグループで構築した場合は、全PCにアカウント設定をする必要があります。
 たとえば、Aさんが3台のPCにアクセスできるようにするには、
 3台のPCにユーザ登録をしなければいけません。
 ドメインで構築した場合は、ユーザをドメインに登録し、
 PCもドメインに登録すれば、PCにアクセスすることができます。
 要は、ユーザ情報を分散管理するか一括管理するかです。
 ドメインは情報を持っているサーバがポシャった場合、アクセスできなくなります。(対策は後述)

 少人数であればワークグループ、多人数および企業でセキュリティを保ちたい場合は、
 ドメインで運用するのが一般的です。
 
 ドメイン情報を持っているサーバをドメインコントローラ(DC)といいます。

・NTドメイン
 WindowsNTの時のドメインを特にNTドメインと呼びます。
 これは、Windows2000以降ドメインを言うものが少し変わったためです。
 (ActiveDirectoryと協調して動作します。)

 NTドメインでは、ドメインのマスター情報を記録しておくドメインコントローラを
 プライマリドメインコントローラ(PDC)と呼びます。
 先述したとおり、PDCがダウンしてしまうと、
 ネットワーク機器に対してアクセス不能になります。
 そこで、PDCがダウンした際に、代わりにドメイン情報を提供する
 バックアップドメインコントローラ(BDC)を立てることができます。

 1つのドメインに対して、PDCは1つだけですが、BDCは複数持つことができます。
 ちなみに、Windows2000以降では、PDCやBDCという概念はなくなり、
 単なるドメインコントローラ(DC)になりました。
・DC
 どのコンピュータでもDCにできるわけではないです。
 DCになれるのは、下記のとおり

 

OS条件条件
Windows NT Server
NTドメイン特になし
Windows 2000 Server
Windows Server 2003
Active Directoryドメイン特になし
Unix系

NTドメイン
※Active Directoryドメインの
メンバにはなれます。

Samba
・NTドメインとActiveDirectoryドメイン
 NTドメインとAcriveDirectoryドメインの比較

 

項目NTドメインAcriveDirectoryドメイン
ドメイン情報の管理SAM
(Security Account Manager)
LDAP
名前解決WINS
(Windows Internet Name Service)
DNS
認証プロトコル

NTLM認証
(NT Lan Manager認証)

Kerberos
ドメイン間の構成独立
信頼関係を結ぶことができる。
ツリー構造
信頼関係を結ぶことができる。
・sambaとNTドメイン

 DCの項でも書いた通り、sambaをNTドメインのPDCやBDCにすることができます。
 が、しかし注意しなければいけない事があります。

 それは、sambaがSAMの同期をとるプロトコルに対応していないと言うことです。
 PDCとBDCがWindowsNT同士であれば、
 PDCの情報を更新すると、SAMの同期プロトコルで、
 SAMの更新情報がBDCに反映されます。

 つまり、WindowsNT(PDC)&samba(BDC)
 またはsamba(PDC)&WindowsNT(BDC)の組合せは不可能と言うことになります。

 これは技術的に不可能というわけではなく、あまり意味がないためとの事です。
 私的にはこのパターンを使いたいのですが・・・

・覚書
 ・ActiveDirectory
 ・SAM
 ・WINS
 ・Kerberos
 ・samba
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