・概要 |
Windowsのネットワークは、ドメインまたはワークグループから選択できます。 たとえば、3台のネットワークがあった際、 ワークグループで構築した場合は、全PCにアカウント設定をする必要があります。 たとえば、Aさんが3台のPCにアクセスできるようにするには、 3台のPCにユーザ登録をしなければいけません。 ドメインで構築した場合は、ユーザをドメインに登録し、 PCもドメインに登録すれば、PCにアクセスすることができます。 要は、ユーザ情報を分散管理するか一括管理するかです。 ドメインは情報を持っているサーバがポシャった場合、アクセスできなくなります。(対策は後述)
少人数であればワークグループ、多人数および企業でセキュリティを保ちたい場合は、 ドメインで運用するのが一般的です。
ドメイン情報を持っているサーバをドメインコントローラ(DC)といいます。 |
・NTドメイン |
WindowsNTの時のドメインを特にNTドメインと呼びます。 これは、Windows2000以降ドメインを言うものが少し変わったためです。 (ActiveDirectoryと協調して動作します。)
NTドメインでは、ドメインのマスター情報を記録しておくドメインコントローラを プライマリドメインコントローラ(PDC)と呼びます。 先述したとおり、PDCがダウンしてしまうと、 ネットワーク機器に対してアクセス不能になります。 そこで、PDCがダウンした際に、代わりにドメイン情報を提供する バックアップドメインコントローラ(BDC)を立てることができます。
1つのドメインに対して、PDCは1つだけですが、BDCは複数持つことができます。 ちなみに、Windows2000以降では、PDCやBDCという概念はなくなり、 単なるドメインコントローラ(DC)になりました。 |
・DC |
どのコンピュータでもDCにできるわけではないです。 DCになれるのは、下記のとおり
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OS | 条件 | 条件 |
Windows NT Server
| NTドメイン | 特になし |
Windows 2000 Server Windows Server 2003 | Active
Directoryドメイン | 特になし | Unix系 | NTドメイン ※Active
Directoryドメインの メンバにはなれます。 | Samba | |
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・NTドメインとActiveDirectoryドメイン |
NTドメインとAcriveDirectoryドメインの比較
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項目 | NTドメイン | AcriveDirectoryドメイン |
ドメイン情報の管理 | SAM (Security Account
Manager) | LDAP | 名前解決 | WINS (Windows
Internet Name Service) | DNS | 認証プロトコル | NTLM認証 (NT
Lan Manager認証) | Kerberos | ドメイン間の構成 | 独立 信頼関係を結ぶことができる。 | ツリー構造 信頼関係を結ぶことができる。 |
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・sambaとNTドメイン |
DCの項でも書いた通り、sambaをNTドメインのPDCやBDCにすることができます。 が、しかし注意しなければいけない事があります。
それは、sambaがSAMの同期をとるプロトコルに対応していないと言うことです。 PDCとBDCがWindowsNT同士であれば、 PDCの情報を更新すると、SAMの同期プロトコルで、 SAMの更新情報がBDCに反映されます。
つまり、WindowsNT(PDC)&samba(BDC) またはsamba(PDC)&WindowsNT(BDC)の組合せは不可能と言うことになります。
これは技術的に不可能というわけではなく、あまり意味がないためとの事です。 私的にはこのパターンを使いたいのですが・・・ |
・覚書 |
・ActiveDirectory ・SAM ・WINS ・Kerberos ・samba |
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