・オラクル起動
|
オラクルをインストール直後、オラクルは起動していますが、
マシンの再起動を行うとオラクルは自動起動しません。
これは自動起動の設定がデフォルトでは立ち上がらないようになっているためです。
自動起動を行うためには、/etc/oratab ファイルの編集が必要です。
oratab ファイルは、インスタンスのSIDを登録する役割があります。
この行末にそれぞれのインスタンス を自動起動の対象にするかを設定する項目があります。
[書式]
SID:オラクルホーム:自動起動の対象[Y/N]
初期状態では、行末は「N」になっていますので、これを「Y」に変更します。
さらに、オラクル起動スクリプト /etc/init.d/dbora を、
PC起動時に実行するように設定します。
起動時スクリプトへの登録
chkconfig --add dbora
ランレベル毎の起動設定
chkconfig --level 235 dbora on
これで、今後PC起動時にはオラクルも自動で起動してきます。
今回は既にPCは起動しているので、手動で起動スクリプトを実行します。
/etc/init.d/dbora start
これでオラクルが起動します。
手動で起動する場合のコマンドは下記のとおりです。
|
動作 |
コマンド |
起動 |
STARTUP; |
マウントせずにインスタンスのみ起動
(データベース作成時) |
STARTUP NOMOUNT; |
マウント状態で起動 |
STARTUP MOUNT;
|
マウント状態からOpen |
ALTER DATABASE OPEN; |
ノーマウント状態からマウント状態 |
ALTER DATABASE MOUNT; |
メディアリカバリを行って起動 |
STARTUP OPEN RECOVER; |
|
|
・オラクルのネットワーク
|
オラクルは、Oracle Netを使ってネットワーク接続します。
Oracle Netは、サーバ・クライアント双方に配置され、様々なプロトコル上で動作します。
特にサーバ側の Oracle Netプロセスを、”リスナー”といい、
ポートは、1521を使用します。
クライアント側は、接続識別子を使用してサーバにアクセスします。
接続識別子は、ユーザー名とパスワード、接続識別名で構成されます。
また、接続識別名は下記4通りの設定方法があります。
|
種類 |
ネーミングメソッド |
説明 |
1 |
ローカルネーミング |
クライアント側のローカル構成ファイル(tnsnames.ora)を使用する |
2 |
簡易接続ネーミング |
TCP/IP接続にて、
ホスト名、リスナーポート、データベースサービス名を使用する
|
3 |
ディレクトリネーミング |
LDAP対応のディレクトリサーバで管理された情報を使用する |
4 |
外部ネーミング |
Network Information Service(NIS)で提供される
外部ネーミングサービスで管理された情報を使用する |
|
|
・オラクルインスタンス
|
オラクルサーバは、オラクルインスタンスとオラクルデータベースから構成されています。
|
|
説明 |
オラクルインスタンス |
SGA(システムグローバルエリア)と
バックグラウンドプロセスで構成されます。
※SGA
種類 |
構成要素 |
説明 |
1 |
共有プール |
SQLやデータディクショナリ結果をキャッシュ |
2 |
データベースバッファキャッシュ |
データブロックをキャッシュ
|
3 |
REDOログバッファ |
REDOレコードをキャッシュ |
4 |
Javaプール |
OracleJVMのJavaコードを格納 |
5 |
ラージプール |
共有サーバ接続時の
セッション関連メモリ・I/O要求等を格納 |
※バックグラウンドプロセス
種類 |
プロセス |
説明 |
1 |
DBWn
(データベースライタ) |
データベースバッファ内の変更データを
データファイルに書き出す。 |
2 |
LGWR
(ログライタ) |
REDOログバッファのREDOログを
REDOログファイルに書き出す。
|
3 |
CKPT
(チェックポイント) |
チェックポイントが発生した場合、
DBWnに対してデータファイルを書き込ませ、
データファイルと制御ファイルにチェックポイント情報を書き込む |
4 |
ARCn
(アーカイバ) |
ログスイッチが発生した場合、
アーカイブ領域にアーカイブログファイルを作成。
ARCHIVELOGモードの時のみ起動 |
5 |
SMON
(システムモニタ) |
システム障害でデータベースが停止した場合、
インスタンスリカバリを開始 |
6 |
PMON
(プロセスモニタ) |
ユーザプロセスに障害が発生したとき、
サーバのリソースを開放 |
7 |
MMON
(メモリモニタ) |
様々な履歴情報をAutomatic Workload Repository(AWR)に定期的に保存 |
|
オラクルデータベース |
下記ファイルで構成されます。
|
種類 |
構成要素 |
説明 |
1 |
データファイル |
データや索引等を格納。
論理的には表領域に対応する。 |
2 |
REDOログファイル |
データベースの変更履歴を格納。
少なくとも2個のファイルが存在します。
NOARCHIVELOGモードでは、
REDOログファイルを循環利用するだけです。
|
3 |
制御ファイル |
データベースの物理構成等の管理情報を格納。
CONTROL_FILES初期化パラメータで認識されます。
Database Controlの「管理」タブ
→「記憶域」リージョンの「制御ファイル」から確認できます。 |
4 |
アーカイブログファイル |
REDOログファイルのバックアップに相当。
ARCnによって作成されます。
ARCHIVELOGモードの時のみ作成。 |
|
|
|
|
・ファイルシステム
|
オラクルは、OSのファイルシステム、RAWデバイスが使えます。
10gからは、ASM(Automatic Storage Management)も使えます。
|
ファイルシステム |
説明 |
OSのファイルシステム |
OSが管理するファイルシステムです。 |
RAWデバイス |
ファイルシステムを作っていないパーティションです。
OSからは管理されていないので、効率や速度は良いですが、
OSからは見えないので管理には難があります。
|
ASM |
管理が難しかったRAWデバイスを、
オラクルが管理するようにしたやり方。 |
|
|
・ASM
|
ASMは扱いが難しかったRawデバイスを管理し、
オーバーヘッドを減らしながら操作性も良くしています。
他のファイルシステムでは、
データのアクセス特性を検討し、データのディスク配置を考える必要がありましたが、
ASMを利用すればオラクル側が自動で配置してくれます。
ASMは複数のRawデバイスをディスクグループという単位で管理します。
|
作業内容 |
説明 |
ディスクグループの作成 |
複数のRawデバイスからディスクグループを作成する。
データベースを作成する際は、ディスクグループを指定すると
複数のディスクに自動的に分散される。 |
ディスクの追加 |
新しいディスクを接続し、ASMでディスク追加コマンドを実行すると
IOが均等になるように自動的に分散される
|
ストライピング |
ディスクが複数あれば、自動的に行われます。 |
バックアップ |
OSからは操作できないので、
バックアップはRMANを利用する必要がある。 |
|
|
・設定パラメータ
|
オラクルには下記の設定パラメータがあります。(下記は一部です)
|
パラメータ |
説明 |
SGA_MAX_SIZE |
SGAの最大サイズ |
SGA_TARGET |
SGAのメモリ自動管理サイズ
|
|
|
・接続形態
|
オラクルとクライアントの接続形態は下記2通りあります。
|
接続形態 |
概要 |
専用サーバ接続 |
クライアント1接続に対して、専用のプロセスを割り当てます。
専用プロセスなので、高速に処理されます。 |
共有サーバ接続 |
リソースを複数のクライアントで共有します。
旧名称は、MTS(Multi Thread Server:マルチスレッドサーバ)と言いました。
ディスパッチャを経由してサーバにアクセスします。
ディスパッチャが空いていない場合は、
待たされることになります。
|
|
上記の性質を利用して、常にオラクルにアクセスするバッチ等は専用サーバモード、
OLTPの場合は共有サーバモードと使い分けをする事ができます。
上記の使い分けは、TNSNAME.ORAで指定します。
|
(CONNECT_DATA =
(SERVER = XXXXX)
(SERVICE_NAME = servicename.domainname)
) |
上記XXXXXに 記述されている文言によって接続動作が変わります。
|
文言 |
動作 |
DEDICATED |
専用サーバに接続します。 |
SHARED |
共有サーバに接続します。
|
記述なし |
共有モードで接続し、
失敗したら専用サーバで接続します。 |
|
ちなみに、SYSDBAやSYSOPERで接続する場合は、
専用サーバ接続になります。
そのため、SYSDBAで動作するRMANも専用サーバ接続になります。 |
・表領域
|
オラクルのデータは、表領域に格納されます。
1つの表領域は複数のファイルで構成することも出来ます。
主な表領域は以下の通りです。
|
表領域 |
概要 |
SYSTEM |
データディクショナリや管理データなどを格納 |
SYSAUX |
SYSTEM表領域の補助表領域
|
TEMP |
一時データが格納 |
UNDOTBS1 |
UNDOデータを格納
UNDOは、障害発生やロールバック時だけでなく、
更新前のデータを返すときにも使用します。 |
USERS |
非システムユーザーが作成するセグメントを格納
表領域を指定せず表を作成すると、デフォルトでこの表領域を使用 |
EXAMPLE |
サンプルデータを格納 |
|
|
・ユーザ
|
オラクルの定義ずみユーザは下記の通りです。
|
ユーザ |
概要 |
SYS |
データベースの管理ユーザ。
データディクショナリの実表やビューの所有者 |
SYSTEM |
データベースの管理ユーザ。
内部表などの所有者
|
SYSMAN |
Oracle Enterprise Managerの管理ユーザ |
DBSNMP |
Oracle Enterprise Managerの内部ユーザ |
USERS |
非システムユーザーが作成するセグメントを格納
表領域を指定せず表を作成すると、デフォルトでこの表領域を使用 |
EXAMPLE |
サンプルデータを格納 |
|
|
・権限
|
オラクルの主な権限は下記の通りです。
|
権限 |
概要 |
SYSDBA |
起動・停止・データベースの作成等全てのデータベース権限 |
SYSOPER |
起動・停止・一部のリカバリのみです。
データディクショナリにはアクセスできません。
|
ALTER SESSION |
セッションパラメータを変更可能 |
CREATE CLUSTER |
クラスタセグメントを作成可能 |
CREATE DATABASE LINK |
データベースリンクを作成可能 |
CREATE SESSION |
セッションを確立可能 |
CREATE SYNONYM |
別名オブジェクト(シノニム)を作成可能「 |
CREATE TABLE |
表を作成可能 |
CREATE VIEW |
ビューを作成可能 |
|
|
・スキーマ
|
オラクルで扱うオブジェクトには所有者がいます。
そして、所有者ごとに名前空間を持つため、
別の所有者であれば同じオブジェクト名が存在しても問題ありません。 |
・オブジェクト
|
オラクルの主なオブジェクトは下記の通りです。
|
オブジェクト |
概要 |
表 |
データを格納するオブジェクト |
ビュー |
問い合わせ結果を表示するための論理的な表
|
シノニム |
オブジェクトの別名 |
索引 |
インデックス。
検索の高速化に使用 |
順序 |
シーケンス
一意の番号を生成 |
|
|
・制約
|
格納するデータにルールを適用することを「制約」といいます。
|
制約 |
説明 |
ユニークキー
(一意キー) |
一意であることを保証 |
外部キー |
別表を参照していることを宣言。
別表に存在する値かNULL値のみ格納可能
|
チェック制約 |
TRUEとなる値のみ格納可能 |
NOT NULL |
NULLの格納不可 |
主キー
(プライマリキー) |
ユニークキー + NOT NULL制約 |
|
|
・常駐型プログラムユニット
|
オラクルには下記のプログラムが利用できます。
|
常駐型プログラムユニット |
説明 |
プロシージャ |
実行形式のプログラム。
パラメータで値を渡したり受け取ったり出来ます。 |
ファンクション |
文の一部として使用するプログラム。
渡すパラメータは複数可能ですが、
受け取りは1つだけしか受け取れません。
|
パッケージ |
プロシージャやファンクションをまとめたもの。
パッケージ仕様部とパッケージ本体で構成される。 |
データベーストリガ |
データベースのイベントによって起動 |
|
|
・ARCHIVELOGモード
|
オラクルを運用する場合下記のどちらかのモードから選択します。
|
モード |
説明 |
ARCHIVELOGモード |
・バックアップ時データベースがオープンしていても可能。
・リストアすれば最新状態に戻る。
・アーカイブログの管理が必要。 |
NOARCHIVELOGモード |
・バックアップ時データを停止する必要あり。
・バックアップを取った時点にしか戻れない。
・アーカイブログの管理が不要。
|
|
|
・マテリアライズドビュー
|
8i以前はスナップショットと呼ばれていた機能です。
ある時点でのテーブルデータを、丸ごと別のテーブルにコピーします。
ただし、コピーしてから元データベースに反映されたデータについては
自動的にコピーされないので、再度リフレッシュする必要が有ります。 |
・InstantClient
|
以前オラクルと接続するためには、クライアントマシンにOracle Clientをインストールして、
tnsnames.ora ファイルによってサーバの設定を行う必要がありました。
ですが最近では、「InstantClient」なるものがあり、
これを使えばわざわざ「Oracle Client」を使う必要がありません。
「Instant Client」はOTN(Oracle Technology
Network)からダウンロードできます。
「Instant Client」は、基本パッケージと拡張パッケージ(JDBC,ODBC,SqlPlus、SDK)からなります。
どの拡張パッケージを使う場合でも、基本パッケージは必要となりますので注意してください。
1.まず、基本パッケージの圧縮ファイルをダウンロードして、
解凍後適当なフォルダに置きます。
2.パスを通します。
Linuxの場合は「LD_LIBRARY_PATH」環境変数に、
Windowsの場合は「PATH」環境変数にセットします。
3.その後、使用する拡張パッケージをダウンロードしてからインストールしてください。
「Instant Client」を使用してオラクルに接続する方法は下記3通りあります。
|
種類 |
方法 |
概要 |
1 |
簡易接続ネーミング・メソッドを利用 |
tnsnameを構成する必要はないですが、
アプリケーションにログインするときにホスト名およびポート番号を指定する必要があります。
例:
ホスト名がshobeen、
ポート番号が1521のデータベース・サーバーにある
sales_usデータベースへ接続する時は次のように設定します。
system@admin@//shobeen:1521/sales_us |
2 |
tnsnames.oraファイルの構成 |
今までどおり、「tnsnames.ora」ファイルを使用します。
この場合次のいずれかを行う必要があります。
1. 「TNS_ADMIN」環境変数を設定し、「tnsnames.ora」ファイルの名前と位置を指定します。
2.「tnsnames.ora」ファイルを
ORACLE_BASE\ORACLE_HOME\network\adminディレクトリ内に配置し、
ORACLE_HOME環境がこのOracleホームに設定する。
|
3 |
空の接続文字列およびLOCAL変数を利用 |
接続文字列を空の接続文字列("")にして、
設定をすべて環境変数から取り込みます。 |
|
NLS_LANG
環境変数に文字コードを設定する必要があります。
SIFT-JISの場合は、「Japanese_Japan.JA16SJIS」を、
EUCの場合は、「Japanese_Japan.JA16EUC」をセットします。
※ちなみにWindowsの場合、コマンドプロンプトを開いていると、
そのウインドウに対しては、環境変数が更新されませんので、
環境変数設定後はコマンドプロンプトを立ち上げなおしてください。
|
・EnterpriseManager起動
|
上記でオラクルが起動します。
しかし、これだけではEnterpriseManagerは起動しません。
起動スクリプト dbora で、EnterpriseManagerの起動がコメントアウトされています。
詳細はdboraファイル内を確認すればわかると思いますので、その行をコメントアウトします。
ただし、startとstopの双方にあるので気をつけてください。
これで起動スクリプトを実行すればOKです。
ただし、オラクルインストール時、オラクルユーザの環境設定上のSIDと、
オラクルのデータベースを作成する際のSIDが違っていると下記のようなエラーが出ます。
OC4J Configuration Issue. ・・・・・・・・・
環境設定を変更し、再実行すれば問題なく起動すると思います。
|
・EnterpriseManagerからの再起動
|
EnterpriseManagerから再起動の指示を出すと、下記エラーが出る時があります。
しかし、今までオラクルが動いていたわけですから、リスナーは正常に動いていたはずです。
|
ORA-12514: TNS:listener could not
resolve SERVICE_NAME given in connect descriptor
(ORA-12514: TNS: リスナーは接続記述子にあるSERVICE_NAMEを解決できませんでした。) |
これは、通常では動的にリスナーを構成するのですが、
EnterpriseManagerを使用時は静的に設定しなければいけないためです。
listener.oraを編集して、 下記設定を追記してください。
|
(SID_DESC =
(GLOBAL_DBNAME = ORCL)
(ORACLE_HOME = C:\oracle\ora92)
(SID_NAME = ORCL)
) |
|
・isqlplus起動
|
さらにisqlplusも起動したい場合は、下記コマンドで実行します。
cd $ORACLE_HOME/bin
isqlplusctl start
|
・Linux起動時のエラー
|
オラクルをインストールすると、Linux起動時に下記エラーが表示される場合があります
|
init: Id "h1" respawning
too fast: disabled for 5 minutes |
この"h1"は、「/etc/inittab」 ファイル内のIDを表します。
「/etc/inittab」 ファイルを見てみると、下記行がありました。
|
h1:35:respawn:/etc/init.d/init.cssd
run >/dev/null 2>&1 </dev/null |
cssdというのは、Oracle Synchronized Serviceの事です。
この行のactionにrespawnが設定されています。
respawnが指定されていると、プロセスが終了すると再起動を自動的にかけます。
このエラーは、再起動をし過ぎるため5分間再起動を停止するというメッセージです。
今回は、OSSは必要ないのでこの行をコメントアウトして対応します。
|
・ユーザのロック/アンロック
|
セキュリティ上ユーザのロックおよびアンロックをすることができます。
ロック
|
alter user <ユーザ名> account
lock; |
アンロック
|
alter user <ユーザ名> account
unlock; |
上記手動以外にも、パスワード入力を複数回間違えると自動的にロックされます。
その場合は、「ORA-28000」のエラーが出ます。
|
・出力フォーマット
|
SQL*Plus 等でフォーマットを整えたいときには、formatが使えます。
column <列名> format <フォーマット>;
<フォーマット>
a : 文字列 例 a30 文字列30文字 |
・オラクル 8i と Pentium4の関係
|
CPUがPentium4のマシンに、オラクル8iをインストールする際は注意が必要です。
愛称が悪いらしく、インストールができません。
これは、Java JITライブラリの不具合が原因のようです。
対処方法は、CDをHDDにコピーして設定ファイルを編集する事により対応できます。
1.CD-ROM内のinstallディレクトリをHDDにコピーします。
2.installディレクトリ内のoraparam.iniを開き編集します。
(読み取り専用属性は外しておきます)
3.ファイル内のJRE_LOCATIONパラメータの値を、フルパス指定で指定します。
(CDがDの場合)
JRE_LOCATION=D:/stage/Components/oracle.swd.jre/1.1.7.24/1/DataFiles/Expanded/jre
4.ファイル内のOUI_LOCATIONパラメータの値を、フルパス指定で指定します。
(CDがDの場合)
OUI_LOCATION=D:/stage/Components/oracle.swd.oui/1.7.0.19.0/1/DataFiles/Expanded
5.JRE_MEMORY_OPTIONS に"-nojit"を追加します。
JRE_MEMORY_OPTIONS=-nojit -mx96m
6.コピーしたHDD内のwin32\setup.exeを起動します。
7.インストールの際、ソースを入力するテキストボックスがあるので、
CD内のproduct.jar(例えば D:\stage\products.jar )を指定します。
8.これでインストールを開始すれば無事インストールされます。
ただし、インストール後の設定でエラーがでますが、
インストールは問題なく終了していますので、後で設定しましょう。
以上でインストールは完了ですが、アプリケーションによっては、
起動時にやはりエラーが発生するものがあります。
この場合は、起動オプションにも "-nojit" を追加する必要があります。
アプリケーション毎の起動ファイルは以下の通りです。
|
アプリケーション名 |
起動ファイル名 |
Net8 Configuration Assistant |
$ORACLE_HOME\network\tools\netca.cl |
Net8 Assistant |
$ORACLE_HOME\network\tools\netasst.cl |
Net8 Easy Config |
$ORACLE_HOME\network\tools\netec.cl |
Enterprise Login Assistant |
$ORACLE_HOME\bin\elogin.cl
|
Wallet Manager |
$ORACLE_HOME\bin\owm.cl |
Database Configuration Assistant |
$ORACLE_HOME\assistants\dbca\DBAssist.cl
|
Oracle Data Migration Assistant |
$ORACLE_HOME\assistants\dbma\dbmig.cl
|
INTYPE File Assistant |
$ORACLE_HOME\assistants\ifa\ifa.cl |
Oracle Directory Manager |
$ORACLE_HOME\ldap\oidadmin\oidadmin.cl
|
|
Command=("C:\Program Files\Oracle\jre\1.1.7\bin\jrew" -nojit
-classpath ・・・
と言う感じで追加してください。 |
・JOINの速度
|
オラクルのSQLでWHERE句に条件を指定せずにFROMに表を記述することを単純結合(JOIN)といいます。
WHERE句に等価条件をつけると等価結合となります。
これらの結合を行う場合は、「ネステッドループ」という手法が使われます。
(条件にインデックスが有る場合は「ソートマージ」という手法)
「ネステッドループ」という手法は、先に指定したテーブルを1行とり、後に指定したテーブルとJOINし、
それを全行ループいます。
そのため、後に指定したテーブルが小さいほどキャッシュミスする確率が少なくなります。
|
・SELECTで選択した行を更新する最速な方法
|
SELECTで選択してUPDATEする場合、SELECTでプライマリキーをとってUPDATEに使うのが一般的ですが、
オラクルの場合、内部的にROWIDなる物を持っていますので、それを使用してUPDATEするのがBESTです。
プライマリキーの場合、さらに内部的にROWIDを求めている可能性があります。
|
・キャラクタセット
|
オラクルのキャラクタセットに何を指定したらよいかが難しいです。
下記にキャラクタセット一覧の抜粋を書きます。
|
名前 |
説明 |
コメント |
JA16SJIS |
シフトJIS 16 ビット日本語 |
MB、ASCII、UDC |
JA16SJISTILDE |
波形のダッシュとチルドがUnicode との間でマッピングされる方法を除き、JA16SJIS
と同じ |
MB、ASCII、UDC |
JA16SJISYEN
|
シフトJIS 16 ビット日本語(バックスラッシュ(\)は日本語の円記号(\)になります。)
|
MB、UDC |
AL16UTF16
|
Unicode 3.1 UTF-16 ユニバーサル・キャラクタ・セット |
MB、EURO、FIXED |
AL32UTF8
|
Unicode 3.1 UTF-8 ユニバーサル・キャラクタ・セット |
MB、ASCII、EURO |
UTF8
|
Unicode 3.0 UTF-8 ユニバーサル・キャラクタ・セット。CESU-8
準拠 |
MB、ASCII、EURO |
JA16EUC
|
EUC 24 ビット日本語
|
MB、ASCII
|
JA16EUCTILDE |
波形のダッシュとチルドがUnicode との間でマッピングされる方法を除き、JA16EUC
と同じ |
MB、ASCIIMB、ASCII |
JA16EUCYEN |
24 ビット日本語(バックスラッシュ(\)は日本語の円記号(\)になります。)
|
MB |
JA16MACSJIS |
Mac クライアント・シフトJIS 16 ビット日本語 |
MB |
|
コメントについて
SB シングルバイト・エンコーディング
MB マルチバイト・エンコーディング
FIXED 固定幅マルチバイト・エンコーディング
EURO ユーロ記号をサポート
UDC ユーザー定義文字をサポート
ASCII ASCII の完全なスーパーセット
参照
Oracle9i グローバリゼーション・サポート・ガイド リリース2(9.2) J06278-01.pdf
付録A「ロケール・データ」
|
・環境変数
|
|
環境変数名 |
意味 |
NSL_LANG |
クライアントのキャラクタセット
NLS_LANG = language_territory.charset
language
Oracle のメッセージ、ソート、曜日名および月名に使用する言語などの規則を指定します。
各サポート対象言語には、AMERICAN、FRENCH またはGERMAN などの一意の名前が付いています。
language の引数によって、territory およびcharset の引数にデフォルト値が指定されます。
language を指定しない場合、デフォルト値はAMERICAN に設定されます。
日本の場合は JAPANESE
territory
デフォルトの日付、通貨単位および数値書式などの規則を指定します。
各サポート対象地域には、AMERICA、FRANCE またはCANADA などの一意の名前が付いています。
territory を指定しない場合、値はlanguage の値から導出されます。
日本の場合は JAPAN
charset
クライアント・アプリケーションが使用するキャラクタ・セット(通常はユーザーの端末で使用するキャラクタ・セット)を指定します。
設定例
NLS_LANG = JAPANESE_JAPAN.JA16SJISTILDE |
NLS_CHARACTERSET |
データベース・キャラクタセット |
NLS_NCHAR_CHARACTERSET |
各国語キャラクタセット |
|
|
・コンピュータ名の変更
|
オラクルをインストール後、コンピュータ名の変更をすると、
まず間違いなくEnterpriseManagerが動かなくなります。
これは設定のあちらこちらで、コンピュータ名をしていて、
コンピュータ名を変更した場合でも、自動的には追従してくれないためです。
また、ワークグループからドメインに変更した場合でも、上記の現象は発生します。
この場合は結構大変な作業になります。
可能であれば再インストールした方が早いかも。。。
|
・単語
|
|
単語名 |
意味 |
データベース識別子
(DBID:Database IDentifer)
|
一意のデータベース識別子
基本的には複数ホスト間でも同じにはなりません。 |
インスタンス識別子
システム識別子
(SID:System IDentifer) |
ホストサーバ内で有効で、ホストの共有メモリにアクセスするための識別子 |
インスタンス名
INSTANCE_NAME |
ホスト外部からインスタンスを特定するための名前。
SIDとは別物ですが、基本的には同じものをつける場合が多いです。 |
データベース名
DB_NAME |
通常はSIDにあわせる。
初期化パラメータとデータベース内部で一致しないと起動しない。 |
グローバル・データベース名
GLOBAL_NAME |
データベースを他のデータベースから一意に識別する完全な名前。
グローバル・データベース名の書式は”データベース名”.”データベースドメイン” |
リスナー |
オラクルのネットワーク接続を受け付けるサービスです。
外部プログラムは、OracleNetServices(OCI、SqlPlus)
またはJDBC(Java関係)経由でオラクルにアクセスします。
動的リスナーと静的リスナーがあります。
Enterprise Manager からアクセスする場合は静的リスナーが必要です。
lsnrctl status を見たとき
静的は、状態がUnknown となり、
動的は、状態がReady となります。
listener.oraを編集することにより、
静的リスナーを複数持つことも可能です。 |
初期化ファイル |
init.oraの事です。
ただし、9i以降はバイナリファイルであるSPFILEをデフォルトで使用します。
|
チェックポイント |
データベースバッファキャッシュとデータファイルの同期を取り、
書き込みを保証するイベント |
ロール |
権限をグループ化したものです。
通常ユーザには、直接権限を与えるのではなく、
ロールを与えます。 |
ROWID |
データベース内の行を一意に識別できるアドレス |
OLTP |
オンライントランザクション処理のことです。
ひとつの処理に対する一連のデータベース処理のことを言います。 |
Automatic Workload Repository
(AWR) |
|
Automatic Database Diagnostic Monitor
(ADDM) |
データベース全体を総合的に診断する |
Microsoft Transaction Server
(MTS) |
マイクロソフトのトランザクションサーバ。
IISに同梱されていてIISにトランザクション機能を追加します。
MTSはトランザクションが、全て成功か全て失敗かを保証する。 |
|
|
・覚書 |
・ソートマージ
・ルールベース
・dual 表
・OCI(Oracle Call Interface)
・JDBC
・ODBC |
さらに情報が欲しい方は、Google検索で
|
・TOPへ戻る |