疑問解決(ウィルコム PHS)

2011/12/28

かなり環境が変わりましたので、モバイル通信に関してはこちらのページに纏めます。
このページは純粋にPHSのページに変更します。

・概要
 PHSは、Personal Handy-phone Systemの略称であり、
 携帯電話の簡易版みたいな物ですが、
 実際には携帯電話と競合製品となっており、
 結果からすると完全に携帯電話に押されている状況です。
 サービス提供会社も当初は3グループ(DDI系、NTT系、電力系?)程度有りましたが、
 現在ではDDI系だったウィルコムの1社体制であり、
 しかもウィルコムもソフトバンクの傘下に入っています。
・特徴
 特徴としては、出力が携帯に比べて小さく、
  人体に与える影響が少ないため、病院等でよく利用されています。
 また、音声の符号化方式として32kbpsのADPCMを利用しているので、
 携帯電話に比べて音質はいいです。
 ※私はそれほどPHSの音声は良くないと思っていましたが、
  それはずーっとW-SIMを利用していたためのようです。
  W-SIMは電波の掴みが悪いらしく、
   普通の端末であるHoneyBeeを使ったらすごく良く音声が聞き取れました。

 データ通信に関しては、1音声回線で32kbpsの速度となり、
 最大8回線束ねることにより256kbps、さらにはW-OAMを利用することにより640kpbsが可能です。
・通信方式
 プロバイダにアクセスする際、電話番号の後ろに##と共に番号を記述します。
 これは、どの通信方式でやり取りをするかを決めるもので下に列挙します。

 

32kPIAFS ##3
64kPIAFS(ベストエフォート) ##4
フレックスチェンジ ##7
1xパケット ##61
2x,4x,8xパケット ##64

・プラン選択
 音声を利用するのであれば基本的に下記3種類となります。

 

プラン名 金額 最高速度 内容
新ウィルコム定額プラン 2,900円 4x パケット代 0〜2,800円
1年継続
新ウィルコム定額プランS 1,450円 4x パケット代 0〜2,800円
3年継続
誰とでも定額の契約可能
新ウィルコム定額プランGS 1,450円 4x パケット代 0円
3年継続
キャンペーン時誰とでも定額の契約可能
W-ZERO3Hybridやスマホセット等特殊端末のみ契約可能

 ・データ通信プラン

 

プラン名 金額 最高速度 内容
つなぎ放題
3,800円
8X WVSを使うことにより、NS001Uが毎月980円(24ヶ月)で契約できます。

  その他、ソフトバンク回線を利用した、3Gデータ定額(S)が有ります。

 今回、HoneyBee4とLibero(003Z)の新ウィルコム定額GSプランセットが売り出されたので、
 もう一台キャンペーンを利用して追加購入しました。
・プラン選択(この記載は古いです)
 キャリアはウィルコムに決めましたが、ウィルコムだけでも定額(準定額)プランは複数あります。

 ・音声定額プラン(2,900円) を契約した場合のオプション

 

プラン名 金額 最高速度 内容
リアルインターネットプラス 2,100 2X 定額
データ定額 1,050〜6,300 4X 準定額
PHSで利用の場合
(正確にはClub AirEdgeを経由したデータ)
 10万パケット(12.8MB)までは1,050円
 10万以上からは、0.0105円/1パケずつ加算していく
 36万パケット(46.08MB)以上は3,800円
PCで利用の場合
(正確にはClub AirEdgeを経由しないデータ)
 10万パケット(12.8MB)までは1,050円
 10万以上からは、0.0105円/1パケずつ加算していく
 60万パケット(76.8MB)以上は6,300円

 ・データ通信プラン

 

プラン名 金額 最高速度 内容
つなぎ放題 [PRO]
12,915
8X 定額
ネット25[PRO]
7,245
8X 25時間使い放題
つなぎ放題 [4X]
9,765
4X 定額
ネット25
5,670
4X 25時間使い放題
つなぎ放題
6,090
2X 定額
新つなぎ放題
3,880
8X 定額(2年間の縛りがあります。)

・Club AirEdge
 ウィルコムが運営しているプロバイダ「prin」と混同されがちです。
 正解は、ウィルコムPHS専用のポータルサイト兼プロバイダです。

 データ定額やネット25に出てくる”Club AirEdge”は、このプロバイダ機能を指します。
 基本的には、オンラインサインアップで設定されるので意識する必要はありませんが、
 何らかの理由で手動設定する場合は下記の通り設定してください。

 

電話番号(高速化対応) 0570570082##xx
電話番号(高速化非対応) 0570570081##xx
ユーザ名 clubh
パスワード 電話番号
(clubhが正解と言う説も、、、)
 xxは、通信方式により変わります。

 なお、上記はW-SIMやデータ通信カードが利用する番号のようです。
 HoneyBee4の設定を見たところ、通常の電話端末からは下記番号でアクセスするようです。

 

電話番号(高速化対応) 0570570092##xx
電話番号(高速化非対応) 0570570091##xx
ユーザ名 clubh
パスワード 電話番号
(clubhが正解と言う説も、、、)
 また、HoneyBeeシリーズは、電話をモデムとして利用できるため、
 HoneyBeeをPCに接続してインターネットに接続することができます。
 ただし、PCに上記ClubH"を設定しても接続できませんでした。
 そのため、HoneyBeeからの接続に対応したプロバイダと契約を結ぶ必要があります。
 固定回線を契約している場合は、その契約にPHSからのアクセスに含んでいる場合もあるので、
 別途契約が不要の場合があります。
 プロバイダのプランを確認してみてください。

 当方は固定回線を利用していないため、別途プロバイダの契約が必要になりました。
 IIJの契約が月315円と最安値となっていますので検討してみてはいかがでしょうか。

 PCに接続させる時の注意点として、Club AirEdgeはVPNに対応していません。
 そのため会社へのPPTP接続はできません。
 http://wssupport.sharp.co.jp/qa/category_ans.shtml?category=10&qaid=383&model_id=

 どうしても利用したい場合は、ウィルコムが有料でVPNサービスをしていますので、
 そちらを利用してください。
 (IPSECおよびSSL-VPNのみでPPTPには対応していません)
 http://www.willcom-inc.com/ja/biz/service/mnw/index.html
・W-ZERO3(この記載は古いです)
 いろいろ検討しているうちに、W-ZERO3(003SH)を買ってしまいました(^ ^;)
 実はPHSをもう1台契約しているのでマルチパックという手が使えます。
 ということで、ブランを下にまとめました。(音声定額を1台所有しているという前提です。)

 

プラン名 金額 年割 +2代目(定額プラン) マルチパック 内容
音声定額+リアルインターネットプラス
5,000
7,200
不可 速度が遅い
音声定額+データ通信
3,950〜9,200
6,150〜11,400
不可 速度は魅力だけど高い
どう考えても6,150円では収まらない。
つなぎ放題 [4X]
9,765
8,851
11,751
9,300 速度は魅力だけど高い
ネット25
5,670
4,819
7,719
5,300 25時間使い放題
つなぎ放題
6,090
5,176
8,076
5,600 速度が遅い

 最初は、電話もし放題、データ通信もし放題がよくかつ安価のものを求めていたので、
 「音声定額+リアルインターネットプラス」を契約していました。
 しかし活用するにつれ、ADSLに慣れている私からすれば、「2X(64kbps)」は耐えれなくなってきました。
 また、音声通話もほとんど携帯でするようになり音声定額ほ必要性も薄れ、
 かつデータ通信も25時間もしない事がわかりました。
 よって、安価かつ速度も今の倍がでる、「ネット25」に変更しようと思います。
 しかし、ここで注意しなければいけないのは、「ネット25」プランで25時間使い放題なのは、
 「CLUB Air Edge」経由ではなく「プロバイダ」経由のものに限ります。
 なので、ウィルコム経由のWEB閲覧やメールは別途費用(0.105円/1パケット) が掛かります。
 かならず、別途プロバイダと契約し設定を変更してください。

・W-OAM(Willcom Optimized Adaptive Modulation)
 英語で書くと良くわかりませんが(^^;)、
 電波の状態によって自動的に最適な変調方式を選択する事によって、
 安定性が高く、高速かつ電波到達度も向上します。

 通常のPHSの変調方式は、QPSK(1リンク当り32Kbps)です。
 W-OAMは、QPSK以外に高速な8PSK(1リンク当り51Kbps)と
 低速だけれども安定性のあるBPSK(1リンク当り13Kbps)があり、
 電波状況により自動的に最適な物が選択されます。

 また、最近はW-OAMの進化版W-OAM typeG が出てきました。
 typeGの変調方式はさらに、16QAM(1リンク当り63Kbps)
 32QAM(1リンク当り80Kbps)
 64QAM(1リンクあたり100Kbps)があります。

 そのため速度は下記の様になります。

 

変調方式 採用 2x 4x 8x 16x 32x
BPSK
W-OAM
26Kbps
52Kbps
104Kbps
208Kbps
416Kbps
QPSK
初期
64Kbps
128Kbps
256Kbps
512Kbps
1024Kbps
8PSK
W-OAM
102Kbps
204Kbps
408Kbps
816Kbps
1632Kbps
16QAM
typeG
126Kbps
252Kbps
504Kbps
1008Kbps
2016Kbps
32QAM
typeG
160Kbps
320Kbps
640Kbps
1280Kbps
2560Kbps
64QAM
typeG
200Kbps
400Kbps
800Kbps
1600Kbps
3200Kbps
???
typeAG
(上下非対称)
200Kbps
400Kbps
800Kbps
1600Kbps
3200Kbps
ISDN上限
---
128Kbps
256Kbps
512Kbps
1024Kbps
1024Kbps

 基本的にPHSの基地局はISDN回線で親局と接続されています。
 その為、PHSの通信速度が速くてもISDNの通信速度以上はでません。
 上記表でグレーの箇所はISDN上限の速度しかでません。
 しかし、今は徐々にIP網で接続するようにしているそうです。
 そうなると上記表の数値に近い数字になります。

・覚書
 ・IPSEC
さらに情報が欲しい方は、Google検索で  
Google
・TOPへ戻る

メールはこちらに